「今日…田崎の誕生日だよ?」


理奈の口から出た言葉…


「た…んじょう…びぃー!?」


まだ人が少ない教室に私の声が響いた…


「ちょ!…南!落ち着いて!」

「だ…だって…そんなの…知らないよ?」

「初日に言ってたじゃん!“オレの誕生日は6月18日だから”って!」


初日の時は…まだスキでもなんでもなかったから…


聞いてなかったんだ…私…


「ど…どうしよう」

「まあ…いいんじゃない?先生も南がいてくれれば満足でしょ?」

「そうだな!田崎は子供だから!」


そ…そんなこと言われても…


彼女だよ?…私は


なのにプレゼントも無し?


ありえなくない?