甘い香り…
暖かい肌…
可愛い息遣い…
全部が愛しく思え、抱きしめる腕に力が入る…
「せ…先生!」
「大丈夫だってば…見えないから…」
そんな心配しなくていいから…
今は…オレのことだけを見てほしい…
お前だけなんだ…
オレを笑顔にしてくれるのは…
ちゃんとわかってないだろ?
「ごめん…吉岡」
「私こそ…ごめんなさい…」
吉岡がオレの服の裾を軽く握る…
そんな仕種ひとつがすごく可愛い…
「吉岡…」
「ん?」
「……キス…したい…」
腕の中で…
吉岡が固まった…
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