「ん~?お前は問題児だからなぁ…」
オレは視線を水槽に戻した…
名前も知らない大きな魚が目の前を通りすぎる…
「もう!!じゃぁ、ちゃんとしたら?」
「間中……」
オレはもう一度視線を間中に戻した…
オレを見上げ、返事を待っている…
「悪い…お前は大切な生徒だから…」
「それって…ダメってこと?」
うっすら目に涙を溜め、見つめる間中…
「ああ…ごめんな」
「彼女…いるの?」
「うん…大切な…大スキな人がいるんだ…だから」
「わかった!ありがと!…わがまま言ってごめんね?」
間中はそっと下を向いた…
涙が下に落ちた…
「間中…スキになってくれて…ありがとうな?」
「グスッ…本当だよ!もったいないことしたな~って後悔するからね?」
もう一度オレ見上げたその顔は…
眩しいくらいの笑顔だった…