「じゃあ、チケット配るからクラスごとに並べ~!」


学年主任の先生が叫んでいた…


「南!行こっ!」


「オレも行かなきゃ!」


「てか、田崎!あんた1人でまわんの?」


理奈がさりげなく私の気になることを聞いてくれた…


「オレ?1人だよ~」


ちらりと私を見る先生…


こ…これは誘っていいもんなの?


「あ…せんせ」


「「じゃあ、うちらと行こうよぉ~!!」」


私が言い終わる前に他の女子の声で遮られた…


他クラスの女子5人くらい…


先生の腕を掴んで、可愛くおねだりしていた…


「ねぇ~!いいでしょお?」


金髪のギャルチックな女の子が“ね?”と首をかしげた…

耳元で金色のピアスが輝く…


「オレは見回りしなきゃなんだよ!残念ながらまわれませ~ん!」


先生が生徒の絡まる腕をほどいた…


なぜか…


それだけのことで私のココロはモヤモヤした…