『本当にすみませんでした…』


吉岡のお母さんは、何度も頭を下げた…


『いえ!大丈夫ですよ!』

むしろ…お姫様だっことかできてうれし………


いやいや!!


『この子…南には本当に心配させてばかりで…母親としてなんか情けないです…』


吉岡のお母さんは、ちょっと悲しそうな顔をして、眠る吉岡の頭をそっとなでた…


『…そんなことないと思います!』


『…え?』


『吉岡…南さんは、大変だなんて思ってないと思いますよ!』


『先生……』


『大丈夫ですよ…』


吉岡も…


お母さんも…


いっぱい悩んで、

いっぱい苦しんで、

いろいろ乗り越えてきたんだな…


『先生…ありがとうございます…』


うっすら涙をうかべて微笑んだ…


やっぱり…


親子は笑顔まで似てんだな…


こんなに輝いてるんだから…


もう…


大丈夫だよな…