「吉岡…顔上げて?」


優しい声…

ダメなんだってば…

優しくしないで…

もっと…

スキになるから…

もっと…

苦しむだけだから…


「………ごめ…」

「…謝るなよ…」


先生の手が頬に触れる…


涙をそっとぬぐってくれる…


「あとちょっとだから…」


先生は再びハンドルを握る…


どこに行くかわからない…


たぶん…


どこに行こうと…関係ない…


きっと…


伝えてしまう…


このキモチを…


先生に…