「昨日のハンカチの子だよなっ!?まじ昨日はあんがと〜ねっ♪あれもらいもんだからさ、なくしちゃダメなわけっ」


「…あ、あの……実は、道に迷いまして…」


大斬は大きく目を開き、えっ!!と言った。 


「○○会社まで行きたいんです…」


「○○会社なら俺の工事現場の真向い♪一緒にいこっ!昨日のんのお詫び〜!乗ってけ!」


「ぁ、ありがと」



大斬のテンションについていけない。 

この人……常に笑ってる…………




「あんた名前はなんつーの?」


大斬が信号待ちのときにあたしに聞いた。 



「名前は…未来。」


「未来っつーの?じゃあ未来って呼ぶから♪俺は大斬。」


「大斬…大斬って呼んでいい?」


「当たり前じゃん!」



大斬はにかっと笑った。