先生がタバコを吸ってる間、私は車の中にいた。


しばらくして、先生が助手席側の窓を、外からノックした。




ドアを開けて、外に出ようとした。


その時。




私は、柴田先生の腕の中にいた。

わけがわからず、

ただ体を固くして。


次の瞬間、やっと事の重大さに気付いて、腕から逃れようともがいた。


でも、先生の腕は、力強くて。逃げることが出来なかった。