「・・・そうやなぁ。今度どっか行くか?」



先生の言葉に顔をあげた。

先生は、私を見ていなくて。


私は先生の背中に、



「なんで?」


問い掛けた。



私の問いには答えずに、




「でも、昼間は無理だよなぁ。」



独り言のように。



なんだか、先生に対して。

愛しさが込み上げるのを感じて。




「じゃ・・・夜?」



そう聞いた。


先生は、振り返って、



少し笑って。






窓から外を眺めて、駐車場に誰もいないのを確かめて。




「遅いから、送ります」




ふざけたように言った。