ただ。

日常の中で、毎日顔を合わせる先生。


何事もなかったような態度。

いつもの、人気者の先生。


家庭科実習の後で、生徒達にたくさんの作品をもらって、ニコニコしている先生。

休み時間には数人の生徒に囲まれて。



黄色い声の中、雑談に花を咲かせる先生。




「ワタシハ、オクッテモラッタノヨ」




そんなことを、大声で叫びたくなる。




「ワタシハデンワデハナシタノ!」


「センセイカラ、カカッテキタノ!」



「ワタシハ・・・ダキシメラレタノヨ?」






嫌な女。自分が特別?



どうしちゃったんだろう。




そんな毎日の中で迎えたテスト。



英語の成績は最悪だった。

また、放課後、実習室へ。




今回はたくさんの生徒がいて、皆、課題を終えて帰って行く。