こんな事で腹がたつ子供な俺は、ヅカヅカと足音をたてて廊下を歩く。



「あいつバカだよな!自分から振っておいて」


知らない先輩がでかい声で話している。


うるせーな。もっと小さい声でしゃべれよ!


「だよな。自分が彼女と別れたからって、また山下に告白するとか。」


と笑うやつら。



山下って先輩と同じ名字じゃん。

今しゃべっているやつの、顔をもう一回みると、たぶん先輩と同じ3年のやつだ。


まさか、元彼に告白されたから、あんなに悩んでたの……?



結局、先輩の心の中に俺はいない。