「だ、大丈夫ですか?」


と声をかけた俺に向かって


「心配しないで」


中庭で見た笑顔とは違う笑顔で、歩いていった。



そんな悲しそうな笑みにもグッときて、




俺はきっと、この時すでに


彼女に恋に落ちていたんだ…。





________
―――――――――――