「亮介さんにも、たくさん助けられたんだ。だから、私は大切な人だと思ってるよ」



私は、亮介さんを好きになったことないよ。
でも、大切な人なんだって彰人さんに伝えたい。




「言い過ぎた、悪かったな」



「ううん。でもね、亮介さん以上にあ、彰人さんに助けられてると思ってるからね」



私は彰人さんを見上げた。
心で呟いたのは、ありがとうの一言。
彰人さんと出会わなければ、今の自分は居ないんだから。





「美空、ワタシのことを試しているのか?」



「え?何のこと?」



彰人さんの瞳は、少し困っていた。
なんでだろう?





「美空が可愛いことを言うから、襲いたくなる」




「……………」




私は、何も言えなかった。
欲と戦う彰人さんは、あまりに素敵すぎたから。
新たな一面だなーなんて思っていたら、私の身体は抱き抱えられて、寝室へとあった。





「ワタシも美空に助けられてる。美空と会えてよかった。愛してるよ、美空」









その夜は、濃密な時間を過ごすことが出来ました。