「はい、おしまい。」

言った憂に、
私は頷いて答える。


憂はクスクス笑って手を差し出した。


「さ、ご両親が待ってる。」


言われて、
私は立ち上がるのをやめた。


かわりに、
憂の手を引く。


そのお腹に顔をうめて、背中に手を回した。


憂はクスクスとおかしそうに笑い声をもらす。


撫でられる髪が心地よくて、
目を閉じた。


悪かったわね。


素直じゃなくて。



『3:どうせ可愛くない娘です』

ありがとうだって

口に出せない。