「リオ…」




「会いに行きますか?私がご案内致しますよ」







ふと、ある言葉が蘇った。




『必ず帰るから』





そうだ、私はリオを信じるんだもん。
待って待って、リオを此処で迎えるんだ。





「いいえ、行きません。待つと、約束しましたから」









「合格です」





え?合格?
何の話だろうか?





「試練、です」




「え…試練?あ、じゃあリオが言ってたのは…」



「はい、もう大丈夫です。リオは、明朝に此方へ戻りますので」



「ありがとうございました」


頭を下げれば、その人は一瞬微笑んだ気がした。