『幸せにしてくれますか』
幸せってなんだろう、私には『幸せ』が何かわからない。

そんな私が幸せになれるはずなんてない。

そう思ってると、後ろから声をかける少年がいた。

『幸せになりたいの』

私は驚き返事をすることができない。するとすぐに少年が口を開く

『お姉さん、幸せになりたいの…いいよ何も言わなくても、僕にはわかるから…そうでしょ』


私は無言で頷く。

『ならこの本をあげる。お姉さんには必要だから』

『…え』
私が戸惑っていると男の子は消えてしまい、本もなくなってしまっていた。

『なんだったろう…』

私はそう思いながら、日常生活に戻る。

私が朝目を醒ますとそこにはいつもと違う光景が広がっていた