全部が……稚尋とリンクする。






 あたしも……泣きそうだ。










「きっ……今日はごめんね? 弥生君」





 うなだれる澪を見て弥生は眉を下げ、悩ましげに笑って見せた。







 笑う時の、その仕種は稚尋の癖ともよく似ていた。






 澪は少なからず、罪悪感にかられていた。





 弥生の気持ちを利用して、本音を聞き出そうとする。



 自分の醜さを思い知った気がした。




 フッ



 そんな澪に、弥生は優しい声で語りかけた。








 とても、彼がまだ中学二年生だなんて…信じられなかった。







 それくらい、彼には余裕が感じられた。