そして。






 カシャンッ






 クローゼットの中にかけてあった一枚のワンピースを、クローゼットの奥に押し込んだ。












 淡い春色のワンピース。







 それは。






「……よし」


















 稚尋と初めてのデートをした日、着ていたものだった。