秋、どこ行ったの?「君、一年だよね!?今度から気をつけてね愛美ちゃん。」
後ろを向きながら行ってしまった。え?愛美ちゃん?あたし、あの人に会ったの初めてだよ。なんで知ってるの?
「愛美、どこいたの?」
秋が走って近くに来た。
「え?うちも探してたよ。」
「そうなの?ここ怖いし行こう。1人でいたの?」
心配していたのか、ものすごい息切れをしている。
「1人じゃないよ。不思議な人といたよ。」
秋は首を傾げて、私の手を引っ張り出した。
「行こう。」
「うん。でも、先生だと思う。白衣着てたし。」
秋に引っ張れながら言ったけど聞いてないだろうな。
「じゃ~先生じゃない。」
と軽く流された気がする。
もし先生だったら良い先生だろうな~。私はその人の事が気になって仕方なかった。「誰なんだろう?」と思いながら授業にでていた。そういえば、直樹に似てたな。でも、直樹は眼鏡かけてなかったし、髪の色も違うしね…。多分違うだろう。

ねぇ、拓、私が他の人を考えているのに拓は何も言わないね。なんで、わかってくれないのかな…。こんなに近くにいるのにね。辛いよ、拓