助けて。拓はそのままになっている。拓の頭を自分の膝に置いた。街中だけどあまり人は通っていない。このままだったら。
「拓、ごめんね。愛美のせいだよね。」拓の事を考えてると涙が出てくる。ごめんね。誰か助けて。「大丈夫ですか?」
人の声がする。目が滲んで見えない。
「あ、あの、救急車呼んで下さい。」
拓、もう少しだから頑張って。
神様、助けて。
「一応呼んだよ。君は大丈夫なの?」
優しく言ってくれた。「大丈夫です。」と言うと男性が羽織ってた物を肩に掛けてくれた。「これ着ときな。」その優しさに涙が出た。
「ありがとうございます。」
沢山お礼がしたかった。
「救急車が来たよ。君は乗りな。一応、俺も乗るよ。」
そして私の肩を叩き車の方に運んだ。めまいがした。足が重い。「おい!!大丈夫か?」なんか聞こえる…。だんだん、聞こえ無くなってきた。あ~どうしたのかな。拓は大丈夫かな。