『おかしいだろ?
惚れた男ができたとか・・・
オマエも言ってたじゃん。
俺らは、冷え切って
他に惹かれる何かがあって
わかれたんだし。
今更・・・そんなの
それがうまくいかないから
じゃねぇか?!
里奈から・・・聞いてる。
相手と、うまく
いってないんだろ?
そんなの、真月のせいにして
より戻そうだなんて
こじつけじゃねぇか?!
アイツは知らないよ。
俺が、追ってたなんて。
今でも
・・・知らないんだよ。』
あの時、きっちり話して
かたつけたじゃん。
これ以上振り回してくれるな。
俺のこともだけど
真月の事も・・・
真月を重ねなきゃ、コイツと、
いられなくなってた事も
今じゃあ、真月じゃなきゃ
一緒に居られなくなってる。
コイツ自身の何かを
俺は、一切見てやれない。
これ以上、後ろめたい思いを
抱きたくないし、
そんな事を、誰かに
したくもない。
一時期、コイツに
真月を重ねていた・・
そんな残酷な事まで
ぶちまけたくなる。
流石に、そんな事はできない。
俺達は、戻ったって
お互い自身をみる事は
ないんだよ。