『俺、もうすぐ仕事いかねぇと
ダメだから。』

やんわりと断る。


『・・・渡辺真月って子の
話なんだけど。』


・・・・誰だよ。

面白がって
コイツに話したの。


『・・・入れよ。』

とりあえず、聞く以外に
選択の余地はなかった。


『樹里が、私と別れたのって
・・・あの子と関係あんの?』

『何で?』

『樹里って、なんか毎月
きまった週の特定の曜日に
様子がおかしかったよね。

それは知ってたけど・・・

それって、渡辺さんて子と
関係あんのかと思って。』

『何で今更、蒸し返すんだよ?

俺とオマエのことだって、
わざわざ職場で言うような
話じゃゃないだろ?

何が目的で、
引っ掻き回していくんだよ?』

図星・・・も、怖いが
コイツが乱していく空気に
苛々して噛み付いてしまう。


『だって・・・私は
まだ、樹里の事すきだもん。

あの頃だって・・・!

好きな人ができたから
別れたいなんて・・・

私、納得してないし。』 
彼女は俯く。


『・・・・』


なんか、うろ覚えで
申し訳ない部分はあるけど
確か、納得してたよな?