私の髪を拭いているソータの顔は。 すごく真剣で、ただ単に。 本当にもったいないと思っただけなんだと。 そう思い知らされた気がした。 だけど。 誰かが自分のことをそんな風に気遣ってくれたのが嬉しくて。 こんなことは久しぶりすぎて。 温かい気持ちで心が埋めつくされて。 涙が溢れそうになった。