モデルをしていて、CMに出たりするくらい人気がある麻里には。




私のことなんか目に入っていないんでしょ?
気にしてなんかいないんでしょ?



悩み一つなさそうな麻里には。



わからないよ。
今の私が置かれている状況も。
私の気持ちも。



「食堂行く?」



「うん。」



麻里の誘いに笑顔で頷く。
心の中に憎しみを隠して。



傷が……増してく。