だって、お母さんがお父さんと再婚しなきゃ私とお兄ちゃんは出会わなかったかもしれない。



どんな状態であれ、出会えた。



だから、妹ととしてお兄ちゃんの一番側にいられればそれでいい。



「お父さんはどこにいるの?」


「今は母さんとキッチンでいちゃついてるみたい。」


そう言っていたずらっ子のように笑う。



「だから俺たちは部屋にいってような。」



私の手を取り階段を上る。