きっと神様に選ばれた子で。

だから、何だか怖くなる。

「先天的に、色素がほとんどないんだよな、唯一って」

透夜が、確かめるように言った。

何となくお互いが知ってたことだけれど、口にして確認するのははじめてだ。

「『アルビノ』なんだよね。白いウサギなんかもアルビノで」

「色素がないから、白い毛で、赤い目。唯一は、全然色素がないわけじゃないから、肌は白いけど、髪や目は淡い色がある」

「もっと色素がないと、白い髪で赤い目になるんだよね。綺麗なんだけど、日本人は黒髪で黒い瞳だから、目立っちゃう」

「結構知ってるんだな」

透夜はにこっと笑う。