唯一はあたしが秘密にしておきたかったことを、勝手に透夜に言っちゃったんだ。

あたしは、布団に顔を半分もぐりこませた。

唯一が謝るのは分かる。

けど、透夜のこれって、

『ごめん』

って・・・

あ・・・

これ、否定のごめんじゃない。

「あのさ、透夜、そういうこと、わざわざ病んでる最中に言いにこなくていいと思う」

「そう?」

「ショックでもっと寝込んだらどうするんだ」

「・・・ああ。そうか」

「そうかって」

「うん。そうじゃなくて、オレが謝ったのは、オレ、伽羅に好かれてること知ってたか
ら。知ってたのに黙っててごめんって言う意味で」

「え???」