もしかしたら、美奈の存在のせいなのかもしれない。 美奈は、たまにここへ来る。 「ああ、いたいた。今日は一緒に食べていい?」 こんな風に。 そうしたら、透夜の視線は、美奈にばかり注がれて。 若干挙動不審になって。 あたしは胃がキューッと縮まる。 あたしは、なるべく透夜のことは見ないようにする。