「伽羅が何かやらかすのを、待ってるんじゃないのか?」
「そういわれるのが嫌だったんだ。
けど、もう言われたな。
じゃ、出しちゃおう」
ポケットから、絆創膏を取り出した。
何て、準備のいい。
透夜はぺりぺりとそれをはがすと、あたしを見た。
しっかり心拍数を上げているあたしをじっと見ると、
「貼ってあげて」
と、それを唯一に渡した。
「オレがそういうことしてるとこ見られると、問題あるんじゃなかったっけ?」
「そうだったっけ」
唯一は、裸の絆創膏をあたしにぴっと渡した。
「自分で貼りなさい」
「そうします」