しかも、しっかりそれを見られてしまって、透夜の手が止まる。

「何で、赤くなるんだ?」

「・・・ごめん。ちょっとドキドキしてます」

「それは、悪かった」

丁寧に、着せてくれようとしていたのに、肩に、かけてくれて、手を離す。

「あの、いちいちオレなんかに反応しないように」

透夜は平然と言う。

あたしは、恥ずかしくて目をそらす。

「だから、ごめん」

「・・・いや、オレが気をつける。それ、着て?」

「うん」

あたしは、パーカーを着る。