凄く温かく、
涙がいつの間にか、
止まった。

「ごめん。」

「うんん。」

「俺帰る。
何かあったら言って。」

剛志君はそう言って
家に帰った。

生まれて初めての
経験だった。

男の子に抱かれる。
それが親友の片割れ。

私に少し希望を与えて
くれそうな予感がした。

それが新しい恋愛の
始まりのシグナルでもあった。

・メイサイド終わり・