「良からぬ気配?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

って、だいたい、あたし、そういった気配を感じるのが仕事ではありませんから!」




 靉苒が、憮然とした表情で言う。




「仕事じゃないって、お主・・・・・・。

巫女なんじゃから、良からぬ気配を感じ取るのも仕事のうちじゃろ・・・・・・」




 御神刀が、呆れたように呟いた。




「まあ、ええ。

そんなことより、早う、儂をここから連れ出すのじゃ!」