「誰が、幽霊じゃ!

儂じゃ!

いい加減に気付かんか!」




 腹立たしげに、靉苒を叱り付けるモノがあった。




 靉苒が、声のするほうを、恐る恐る振り向く。




 しかし、そこには、御神刀として奉られている、刀があるだけだった。




「・・・・・・まさか・・・・・・・・・・・・!?」