「優人??ハァッ…ハァッ…」

夢か…。

今…何時?

「山根さん、大丈夫?うなされてたわよ。」

保健室の村田先生がカーテンから顔を出した。



「はい…大丈夫です…」

ぅわっ…。

…さっきより熱いし…ジメジメする。

よく見ると、汗をびっしょりかいていた。

さっきより熱が上がったみたい。


「『はい』ってあなたね~、これだけ汗かいて『大丈夫』なわけないでしょ?

今日は体操着にでも着替えて帰りなさい。

誰か空きの先生に送って貰うように頼んでくるから。」

「はい。」


村田先生が職員室へ行った。


時計を見ると、4時限目が終わっていた。

「優人の授業…終わっちゃった…。」

ベッドから立ち上がろうとすると、一人では歩けないほどの頭痛に襲われた。