優人…きっと困ってるよね?



…あれっ?!!!

後ろから力が加わってアタシの体はバランスを崩した。

何が起こったのか一瞬分からなかったけど、後ろから感じるぬくもりですぐに現実に引き戻された。

今アタシのカラダに巻きついてるのは…優人の腕?

え?優人の膝の上に座ってる?

なんで?

「今の話、ほんと?」

「…うん…。」

「…それで公園?」

アタシは今になって嘘をついた罪を感じた。

「ごめんなさい。嘘ついちゃった…。最低だよね。」


少し沈黙が続いた。


静かに時間だけが過ぎ行く中、『抱きしめられてる』っていう事実が心拍数を上げる。