「月影…」

「はい。月の光であるあたしの側にいるという意味で、あの人が名付けました」

懐かしそうに目を細める理沙に、思わず訊いてしまった。

「あの人とは?」

「月影シルバー」





その会話の数秒後…理沙は、洞窟から消えた。

力を蓄える為に。

高坂は手に入れた力を握り締めると、洞窟から出た。

戦いの場に戻る為に…。