力を抜くと、周囲を観察しているティアナに近寄った。
「彼らは、大丈夫なのか?多分、一緒に落ちただろ?一人は、気を失っていたし」
グレイの言葉に、ティアナは顔を向けることなく、
「彼らなら大丈夫よ。ああ見えて、その辺の戦士より強いわ」
「確かに…」
グレイは頷いた。
騎士団長に、飛びかかるなど…並の根性ではなかった。
「それに…。クラークくんも、気が付いていたわ。ただ…動いては危険と判断し、隙ができるのを倒れながら、待っていたのよ」
ギラの電撃を直接浴びたジャスティンの方が心配だったが、近くにいたクラークがカードを使い、何とかしたであろうと確信していた。
(彼は、あたし達に隠し事をしている。だけど、親友を見捨てることはしない)
ティアナは、クラークと行動を共にすることで、彼自身のことは信用できると思っていた。
「だから…あたし達は、前に進みましょう。上手く行けば、途中で合流できるはずよ」
ティアナは歩き出した。
「だけど…地下にこんな洞窟があるなんて、聞いてないぞ」
グレイは周囲を見回した。
高さだけではなく、奥行きもあり…左の方からは、水の流れる音がした。
天井が抜けた為に、2人の周囲は明るいが、後ろと前はまったく見えなかった。
ティアナは、人々に配る為に予備で持っていたカードをグレイに渡した。
ほんのりと、カードから灯りが灯ると、2人は闇の中に飛び込んだ。
ティアナは前方を凝視し、
「案内人であるあなたが、知らないとなると…ここは、本当に知られていないのか…。それとも」
歩いていたが、突然足を止めた。
「危険だと…判断して、敢えて教えなかったのか?」
地下洞窟は…水の流れる音と、空いた天井から確認した雲の流れで判断して、砦の方向に続いていることは間違いない。
ティアナはカードの灯りを切った。
「どうした?」
グレイは、ティアナの肩越しに、暗闇の先を見つめた。
「どうやら…危険の方ね」
ティアナは笑った。
「彼らは、大丈夫なのか?多分、一緒に落ちただろ?一人は、気を失っていたし」
グレイの言葉に、ティアナは顔を向けることなく、
「彼らなら大丈夫よ。ああ見えて、その辺の戦士より強いわ」
「確かに…」
グレイは頷いた。
騎士団長に、飛びかかるなど…並の根性ではなかった。
「それに…。クラークくんも、気が付いていたわ。ただ…動いては危険と判断し、隙ができるのを倒れながら、待っていたのよ」
ギラの電撃を直接浴びたジャスティンの方が心配だったが、近くにいたクラークがカードを使い、何とかしたであろうと確信していた。
(彼は、あたし達に隠し事をしている。だけど、親友を見捨てることはしない)
ティアナは、クラークと行動を共にすることで、彼自身のことは信用できると思っていた。
「だから…あたし達は、前に進みましょう。上手く行けば、途中で合流できるはずよ」
ティアナは歩き出した。
「だけど…地下にこんな洞窟があるなんて、聞いてないぞ」
グレイは周囲を見回した。
高さだけではなく、奥行きもあり…左の方からは、水の流れる音がした。
天井が抜けた為に、2人の周囲は明るいが、後ろと前はまったく見えなかった。
ティアナは、人々に配る為に予備で持っていたカードをグレイに渡した。
ほんのりと、カードから灯りが灯ると、2人は闇の中に飛び込んだ。
ティアナは前方を凝視し、
「案内人であるあなたが、知らないとなると…ここは、本当に知られていないのか…。それとも」
歩いていたが、突然足を止めた。
「危険だと…判断して、敢えて教えなかったのか?」
地下洞窟は…水の流れる音と、空いた天井から確認した雲の流れで判断して、砦の方向に続いていることは間違いない。
ティアナはカードの灯りを切った。
「どうした?」
グレイは、ティアナの肩越しに、暗闇の先を見つめた。
「どうやら…危険の方ね」
ティアナは笑った。