(あたしも…勝ってはいない)

体が、限界を通り越していた。

さっきの攻撃が決まらなければ、次の瞬間…ティアナは殺されていた。

今も立ち上がらなければならないのだが…体が動かなかったのだ。



「ポ…ポセイドン様!?」

ポセイドンの様子を見て、海岸線で止まっていた水の騎士団が動き出した。

「ポセイドン様をお救いしろ!」

一斉に、進軍を始めた魔物の大軍を見ても、ティアナは動けない。

「先輩!」

その様子に気付き、ジャスティンがティアナの前に立った。