スピードアップしたティアナの回転は、二回目の斬撃をほぼ一回目の斬撃と同時に、放つこととなった。
それも、前に一歩踏み出す形で。
「な!」
驚愕の顔をしたポセイドンは思わず、後方にジャンプした。赤い甲冑の胸の辺りが切れて、鮮血が流れた。
「!」
今がチャンスと、追撃の一振りを放とうとしたティアナの足元が少しふらつき、攻撃するタイミングが遅れてしまった。
そのことは、ティアナ本人しか気付いていない。
(モード・チェンジの使い過ぎだ!)
変身が解けた肉体に、軽く舌打ちすると、ティアナは眼光だけは鋭くして、ライトニングソードを突きだすと、ポセイドンを牽制した。あくまでも、不敵にだ。
「先輩!」
実は、そばにいたジャスティンはティアナの違和感に気付いていた。しかし、口には出さなかった。
それよりも、自分の不甲斐なさに震えていた。
(神レベルには…人間の蹴りなど効かないのか!?)
うっすらとわかっていたことだが、弱点をつけば…少しくらいは、ダメージを与えられるはずと思っていた。
(甘かった!!)
ジャスティンは、構え直した。もともと魔法を使うつもりはなかったが、肉体的に最強の武器である蹴りが通用しないとなると…。
(命懸けだ)
狙う部分は、目や胯間しかない。
「ククク…」
自分の胸から流れる血を見て、ポセイドンは嬉しそうに笑った。
「人を目にしてから…初めてだ。我の体に、傷をつけたのは…」
自らの血を指で拭うと、舌で舐めた。
「部下に欲しいくらいだ!人間の女よ」
「来る!」
ポセイドンの目が見開いた瞬間、ティアナはライトニングソードを握り締めた。
「フン」
下がった場所から動くことがなく、振るった鎌が横凪ぎに真っ直ぐ、ティアナの腰の辺りを狙う。
「先輩!」
あまりの速さに、ジャスティンは反応できなかった。 今の攻撃が、自分に向けられていたら、死んでいた。その分析が、ジャスティンの足をすくませた。
それも、前に一歩踏み出す形で。
「な!」
驚愕の顔をしたポセイドンは思わず、後方にジャンプした。赤い甲冑の胸の辺りが切れて、鮮血が流れた。
「!」
今がチャンスと、追撃の一振りを放とうとしたティアナの足元が少しふらつき、攻撃するタイミングが遅れてしまった。
そのことは、ティアナ本人しか気付いていない。
(モード・チェンジの使い過ぎだ!)
変身が解けた肉体に、軽く舌打ちすると、ティアナは眼光だけは鋭くして、ライトニングソードを突きだすと、ポセイドンを牽制した。あくまでも、不敵にだ。
「先輩!」
実は、そばにいたジャスティンはティアナの違和感に気付いていた。しかし、口には出さなかった。
それよりも、自分の不甲斐なさに震えていた。
(神レベルには…人間の蹴りなど効かないのか!?)
うっすらとわかっていたことだが、弱点をつけば…少しくらいは、ダメージを与えられるはずと思っていた。
(甘かった!!)
ジャスティンは、構え直した。もともと魔法を使うつもりはなかったが、肉体的に最強の武器である蹴りが通用しないとなると…。
(命懸けだ)
狙う部分は、目や胯間しかない。
「ククク…」
自分の胸から流れる血を見て、ポセイドンは嬉しそうに笑った。
「人を目にしてから…初めてだ。我の体に、傷をつけたのは…」
自らの血を指で拭うと、舌で舐めた。
「部下に欲しいくらいだ!人間の女よ」
「来る!」
ポセイドンの目が見開いた瞬間、ティアナはライトニングソードを握り締めた。
「フン」
下がった場所から動くことがなく、振るった鎌が横凪ぎに真っ直ぐ、ティアナの腰の辺りを狙う。
「先輩!」
あまりの速さに、ジャスティンは反応できなかった。 今の攻撃が、自分に向けられていたら、死んでいた。その分析が、ジャスティンの足をすくませた。