「その姿を見ると、思い出すわ!忌々しいイオナの僕達を!」
大月学園の地下で、大量に発見された乙女ケースは、デスパラードによって、倒されたものではなく、ムジカによって殺された者達のものだった。
「あたしの眠りを邪魔して、何度も殺そうとした…月の戦士達!」
女の脳裏に、輝くシルバーの戦闘服を着た戦士の姿がよみがえる。
「それに、その姿が似合うのは、あの人だけよ」
「滅しろ!虚無の女神!」
黒谷の拳が輝き、女に向かって突きだされた。
腕を組んだままで動かないムジカの横を、黒谷は通り過ぎた。
「な」
拳は当たらなかった。
黒谷の身を包む戦闘服が、粉々になると…変身が解けた。
「今…お前を殺す訳にはいかない。ライの手下に見られたからな」
「ああ…」
黒谷は突然崩れ落ちると、両膝を床につけた。目が白目をむいている。
「その代わり、精神を壊した。お前はもう…心を持たない人形…」
ムジカは口許を緩め、
「だけど…お前達一族には、お似合いよ。月の女神を裏切り、闇の女神に手を貸し…今度は、あたしの力を利用しょうとした」
ゆっくりと振り向いた。
そして、黒谷の前まで歩くと、
「お前達一族が、月の女神を裏切ったせいで…あの人の魂も封印されることになった。それにより、何年待ったことか…」
ムジカは、黒谷の頭に足を乗せると、床に押し付け、土下座の体勢にした。
「あたしは、他の男に心変わりしたイオナとは違う!ずっとあの方一筋…」
ムジカは、再び目を閉じた。
「クギ様…」
大月学園の地下で、大量に発見された乙女ケースは、デスパラードによって、倒されたものではなく、ムジカによって殺された者達のものだった。
「あたしの眠りを邪魔して、何度も殺そうとした…月の戦士達!」
女の脳裏に、輝くシルバーの戦闘服を着た戦士の姿がよみがえる。
「それに、その姿が似合うのは、あの人だけよ」
「滅しろ!虚無の女神!」
黒谷の拳が輝き、女に向かって突きだされた。
腕を組んだままで動かないムジカの横を、黒谷は通り過ぎた。
「な」
拳は当たらなかった。
黒谷の身を包む戦闘服が、粉々になると…変身が解けた。
「今…お前を殺す訳にはいかない。ライの手下に見られたからな」
「ああ…」
黒谷は突然崩れ落ちると、両膝を床につけた。目が白目をむいている。
「その代わり、精神を壊した。お前はもう…心を持たない人形…」
ムジカは口許を緩め、
「だけど…お前達一族には、お似合いよ。月の女神を裏切り、闇の女神に手を貸し…今度は、あたしの力を利用しょうとした」
ゆっくりと振り向いた。
そして、黒谷の前まで歩くと、
「お前達一族が、月の女神を裏切ったせいで…あの人の魂も封印されることになった。それにより、何年待ったことか…」
ムジカは、黒谷の頭に足を乗せると、床に押し付け、土下座の体勢にした。
「あたしは、他の男に心変わりしたイオナとは違う!ずっとあの方一筋…」
ムジカは、再び目を閉じた。
「クギ様…」