戦いは、続く。

未だに…終焉を迎えさせる方法はわからない。

だけど、先には進もう。

戦いの先にある…何かを目指して。





「うん?」

同じく、人間の為に旅を続けるジャスティンの前に、数人の戦士が現れた。

思い詰めた顔をした彼らに、ジャスティンは警戒を解いた。

なぜならば、まったく殺気を感じなかったからだ。

今、ジャスティン達がいるのは、アメリカ西北部の草原だった。

数年前、2人の女神によって壊滅的打撃を受けた大陸は、しばし…無法地帯になっていたが、最近やっと治安が安定して来ていた。

しかし、壊すことは簡単であるが、つくることは難しい。

再建していく町を守る為に、ジャスティンはこの地にいたのだ。

「ジャスティン・ゲイ殿でよろしいでしょうか?」

戦士の一人が、ジャスティンに尋ねた。

「ええ。そうですが?」

ジャスティンは頷いた。

すると、一斉に戦士達は片膝を下ろし、臣下の礼を取った。

「我々は、崩壊した防衛軍に代わり、新たな組織をつくる為に、動いている者達です」

「ここ数年、人類はばらばらになっています」

2人の戦士の言葉に、ジャスティンは思わず反応した。

「それは、違う」
「わかっております」

ジャスティンの言葉に、すぐに返答した。

「逆に、人類は真の意味で結束して来ていると!仰りたいのでしょ」

「しかし、それは…あまりにも、小規模!人類が、魔物達に対抗する為には、一枚岩になるしかないのです」

「だからこそ、我々は新たなる組織。人類防衛軍を設立したいと思っております!」

そう言った瞬間、戦士達は一斉にジャスティンを見た。

「しかし、その設立を我々が口にしたところで、集まる人の数はしれています。だが!あなたならば!」

「伝説のホワイトナイツの1人…あなたが呼び掛けたならば、多くの人々が賛同するでしょう!」

戦士達は、頭を下げた。

「すべての人類の為に!我々の人類防衛軍のトップになって頂きたい!」