「こんなのおかしいよ…
悪いのは全部アイツなのに…

許せない…許せないよぉっ!!」


「穣吏,落ち着け」


「諒は悔しくないの?!おじさん…犯人にされてるんだよ?このまま紫藤の思い通りにさせていいの!?」

「それは…」


「あたしは紫藤を許さない!絶対…絶対…アイツに復讐する!…だってこのままじゃ天国のお母さんとおじさんが可哀想だもん…」


体が熱い

なんだかフラフラする


「穣吏,お前の気持ちは分かる。だけど…」


「止めたって無駄だよ!あたしはもう…決め…たんだ…か…ら…」


ドサッ


「お,おい!穣吏!?しっかりしろ!穣吏っ!」


だんだん意識が遠のいていく。


こんな大事なところで倒れるなんて…


ねぇ諒



あたしは諒の分まで仇をちゃんと討つからね…


それがあたしができる唯一の恩返しだから…