あたしは脱いだ靴を持って,サッと家の中へ入った。


なんだか泥棒みたい


諒の部屋は二階の一番奥の部屋で,あたしの部屋と同じくらいとてつもなく広かった。


「まぁその辺に座れよ」


あたしはソファに腰を下ろし,諒はベッドに寝っ転がる。


「………」


沈黙が続く


なにを喋っていいか分からない。



「お前…歳いくつ?」


「えっ?じゅ,11歳です!!」


いきなり歳を聞かれて慌てて答える。


「ふーん,ってことは…5つ違いか」


どーでもよさそうな返事


5つ上ってことは高校生?


「まぁーさすがに小学生は相手にしないから安心しな」


安心?なにが?


「?はあ…」


よく意味が分からないが,とりあえず頷く。