紫藤の家に行くと,リビングに奥さんが倒れていた。

血はすっかり乾ききり,すでに奥さんも亡くなっていた。


(なんてヒドイ…)


紫藤は私の仕業にするため,私に凶器のサバイバルナイフや周りの家具,そして奥さんに触れるよう指示した。


部屋中,私の指紋だらけ


確実に警察は私を疑うに違いない


死体に触れ,吐き気に襲われながらも,私は紫藤に地下室に案内された。


そこにはぐったりと横たわっている小さな少女がいた。


こんな幼い子を殺すなんて…私にはできない。


でも殺らなきゃ私が殺される。


「さぁ,そいつを連れて行け。そして今日中に殺せ。それで君の仕事は終わりだ。万が一,殺さずに警察にでも駆け込んだ場合…君の命は保証しないよ」


「そんなにこの子が邪魔なのか?」


「ああ,私の人生の中で一番邪魔なガキだ。殺害現場を見られた以上,生かしておくわけにはいかないからな」