落ちた拳銃をジッと見つめるあたし。


(なんで…殺さないの…?)

あたしがいいって言ってるのに…


「ごめんよ…ごめんよ…」


おじさんは何度も何度もあたしに謝る。


おじさんが殺してくれないなら…


あたしは床に落ちた拳銃をサッと奪い取り,自分に向けた。


「や,やめなさい!!」


「いやっ!!あたし,お母さんのところに行きたいんだもん!!」


おじさんとの拳銃の奪い合いが始まる。


「死んじゃだめだ!!君が死んでしまったら,すべてアイツの思惑通りになってしまう!!」


「アイツ?」


「紫藤晶だよ。私に君を殺せと命じたのは彼なんだ」