どうしよう…

間違いなく離婚だ。

お母さん,すごく怒ってるし…

でも,紫藤が謝れば離婚は踏み留まるかもしれない


なのに


「まったく,浮気くらいでうるさい女だな」


紫藤は信じられない言葉を吐いたのだ。


これがこの男の本性…


反省なんか全くしていない。


「晶さん…?何言ってるの?」


初めて見る紫藤の冷たい態度にお母さんは戸惑いを隠せない。


「浮気される側にも非はあるんじゃないのか?さっきから黙って聞いていれば言いたい放題言いやがって」

「そ…そんな風に思っていたの?最低…あなたなんかと結婚するべきじゃなかった!!」


「ふざけるな。貧乏でかわいそうだったお前たちを誰が助けてあげたと思ってるんだ?俺じゃないのか?」