あれ?あの人うちの学校ちゃう?
まだ遠いから顔はわからなかったけど、うちの男子用の制服を着ているのはわかった。
その人がだんだん近づいて来る。
……えっ?うそぉ!?!?
あれって俊ちゃん??
身長も以前とは比べ物にならないくらい伸び、顔の幼さもなくなっていたけどあれは俊ちゃんだって思えた。
あたしとその人の距離がだいぶ短くなったときあたしは改めて思った。
やっぱりあれ俊ちゃんや!!!
身長や顔が変わっても俊ちゃんの面影ははっきり残っていた。
うそぉ!!!!
こんなとこで俊ちゃんに会えるとか考えてもみぃひんかった!!!!
俊ちゃんに会えた事がただただ嬉しくてあたしは俊ちゃんのいる方へ走り出していた。
「俊ちゃーん!!」
あたしは俊ちゃんの側に行ってそう言うと俊ちゃんは目を見開いて驚いていた。
めっちゃ驚いてるやん!!
そら大阪に居るはずの人間が目の前にいたら驚くわな。
そう思ったのもつかの間、俊ちゃんの発した言葉にあたしは言葉をなくした。