用意を済ませると、鞄を持ちリビングに行った。



「あっ瑠美、もうご飯できてるわよ。」


リビングに着くなりお母さんにそう言われた。






あたしはご飯を食べながら昨日ことを聞いてみた。



「なんで昨日晩ごはんとき起こしてくれへんかったん?」

「起こしに行ったわよ!でもあんたがすごく気持ち良さそうに寝てたからそのままにしておいたんじゃない!」

「えぇーでも食べたかった!」


あたしは唇を尖らせていった。


「疲れが溜まってたのよ。引っ越しとかでバタバタしてたし。今日からは食べれるわよ。」

「うん。」




そういえばそうやなぁ、荷物の整理に何日もかけてたし。


相当疲れ溜まってたんかなぁ…。





……あっ!!こんなんしてる暇ないやん!!




時計を見ると8時10分前になっていた。


あたしはご飯を素早く食べると鞄を持ち急いで家を出て待ち合わせ場所に向かった。








待ち合わせ場所に着くとまだ麻梨は来ていないようだった。




麻梨を待っているとあたしが来た方向からでも、麻梨が来る方向からでもなく、真ん中の道から誰かがやって来るのが見えた。