僕は確かにあの日
舞子にプレゼントをあげたんだ。
あげるときほど
緊張したことがなかったし
あんなに舞子の嬉しそうな顔を
見たことがなかった。

よく見ると舞子は、
ずーっと泣いてたのか
目が腫れて赤くなって
僕の記憶のなかの舞子よりも
ずっと痩せていた。
表情も…
ずっと笑ってなかったんだろう。

そのプレゼントをもう1度
舞子にあげるよ。
舞子が笑顔になるならば…

ドキんっ ドキんっ

心臓の音が聞こえるくらいに
大きい音を立てている

「舞子」

そっと名前を呼んで、舞子の唇と
僕の唇を重ねた。

一瞬のキスにするはずだったのに
離したあとまたキスをしてしまった。
僕の体はこんなにも
舞子を求めていたんだ。
いつの間にか舌を絡ませて

3か月寝ていても
キスのし方は覚えているものなのだな。
そう思った。

「ん~っあぁ」

甘い声が聞こえる。
僕たちは唇を離した。

「蓮っ
もぅいきなりなんなのよっ
でもありがと。おもいだしたんだね。
でも今日のは激しかった。」

と言いながらも笑っていた。

「舞子もう絶対に1人にしないからね」

と言い抱きついた。

「蓮…ぅん」

2人はずっと抱き合っていた。