「君じゃないわ舞子よ」

「舞子?ってよんでいいの?」

「あたりまえじゃない。
私たち付き合ってるんだから。
でも今晩は一人じゃないわ
蓮がいるよ。
今晩はうちに泊まって」

「付き合ってる?
僕と君が?」

「とにかく上に来てよ」

僕は無理やり2階につれてかれた。
2階は舞子の部屋らしかった。
整理されてて
いい香りがする。

僕はずっと前にもここに来たことがあった。

「僕ここに来たことがある。」

「ここで何したか覚えてない?
確かにあなたはここに何回も来てるわ。
でも最後に来た時あなたは私に…」

「最後っていつ?」

「クリスマスイブの日の夜よ。」

「そもそも僕たちはいつ付き合ってるの?」

「ん~去年の運動会の日よ。9月21日だったわ」

「そんなに前から?そもそも今日は何月何日なんだ?」

「3月28日、もうすぐ私たちは中3になるの」

この香り…この部屋で僕は何をしたんだろう?
クリスマスの前日…
プレゼントか?

「僕が舞子にプレゼントをあげた?」

「まぁそんなもんだね。
でもちょっと違う。」

プレゼントなんて贈ったことっ―――

思い出した